7月5日~7日の3日間の日程で「自由民主党議員団 政調政調理事会管外調査」が行われました。
政調理事会とは、会派の執行部と7つの部会(総務・健康福祉・産業労働・農政環境・建設・文教・警察)の正副部長で構成されている組織です。
7月5日は、「①豊岡鞄KITTE丸の内店」「②文部科学省」へ訪問。
①の豊岡鞄KITTEは、首都圏で兵庫県ゆかりの商品やサービスを扱う店舗を、兵庫県がアンテナショップとして認定し、相互連携でその取り組みや兵庫県の魅力発信をされています。姫路のまねき食品と多可町のマイスター工房八千代がコラボして銀座でオープンされた記事が新聞報道等でありましたが、同様の取り組みです。東京駅前(丸の内側)で頑張っておられます。
②の文部科学省へは、スポーツに関する取り組みと持続的で魅力ある学校教育の取り組みを調査しました。
スポーツに関しては室伏長官が自ら対応頂きました。
魅力ある学校教育の取り組みについては、初等中等教育長がご対応頂きました。児童生徒数と学校数の推移とともに、学校統廃合に関する考え方や留意事項等を説明頂きました。きめ細かな指導ができるよう加配定数を基礎定数に振り分けることなく教職員の拡大により対応するよう、またICT機器の更新についても国庫で措置して頂けるよう要望しました。前文部科学大臣の末松信介県連会長・加田裕之参議院議員も最後まで同席頂きました。
学校魅力化フォーラム(少子化・人口減少社会に対応した活力ある学校教育推進のため、公立小中学校の統廃合や小規模校を存続させた場合の教育活動の先進的な取組みの発表)が今年も8月9日に開催予定だそうです。オンラインで参加可能ですのでご興味のある方は是非!
2日目は、「③千葉県松戸市」と「④千葉市役所」へ。
③の松戸市は、共働き子育てしやすい街ランキングで2020・2021と総合編1位、2022年は全国編1位という高評価。今年が市制80周年という記念年。市民ニーズと的確に捉え(かゆい所に手を差し伸べて)それに対応し、また的確に情報発信することで市民との信頼関係を築き、それが体感治安にもなり、ランキングで高評価になっているのだと感じました。具体的な取り組みを説明頂きました。
④の千葉市役所は、庁舎が建設直後ということもあって綺麗な場所で調査。ドローン宅配構想の実現に向けた実証実験で国家戦略特区に指定されています。その取り組みや課題の共有を、また兵庫県と様々なレベルで交流があるので、「ひょうごフィールドパビリオン」のPRもしました。
3日目の7日は、「⑤株式会社エクサウィザーズ」と「⑥こども家庭庁」へ。
⑤の㈱エクサウィザーズはChatGPT・生成AIの先端技術を視察。2040年と言われてたシンギュラリティも2030年には迎えるだろうと言われています。そんな中で、セキュリティやモラルが重要だと思っていましたが、自分の創造を超える域でした。web3.0段階の生成AIは入社3年目の社員だと思って自分が指令したことも嫌な顔をせずにすぐに受けてくれるスタッフと考えればよいとの示唆がありましたが、時代と共にそれは変わってくる可能性はあります。しかしAIになくて人間にあるもの・必要なものは、
・問いを立てる力(プロンプトエンジニアリング)
・共感力(コミュニケーション力)
・人間性(理念、意思、好奇心)
・現場感(デジタル化されない分野)
だそうです。この総和が「人間力」ではないか、と話を伺いながら感じました。
⑥の「こども家庭庁」は自見はなこ大臣政務官にご挨拶と意見交換ののち、こども政策について担当職員の方に説明頂きました。自見大臣政務官からはこども政策の「3つの視点」、「教育+福祉」の部局を都道府県や基礎自治体に設置してもらいたい、等の発言がありました。未来への投資であるこども政策を切れ目なく支援・指導していく体制が求められています。
あっという間の3日間でした。これらの示唆を兵庫県の施策に反映・提言していけるよう会派内で検討を進めていきます。
投稿時間 令和5年7月9日 22:30